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【感想:家族の形を考える】母を亡くした時、僕は遺骨を食べたいと思った。著:宮川サトシ

マンガ
この記事は約9分で読めます。
とーさん
とーさん

この度、宮川サトシさんの
【母を亡くした時、僕は
遺骨を食べたいと思った。】
を読みました。

この記事はこんな方にオススメです!

・映画化された原作を読みたい
・親子関係がうまくいっていない
・家族とうまくいっていない

・死とは何かを考えたい
・生きるということを考えたい
とーさん
とーさん

みなさんは「死」について
考えたことはありますか?

地震や事故、病気や老衰など。
毎日多くの方が亡くなっています。
家族が亡くなった方もいるでしょう。
生きていれば、必ず死は訪れるもの。
でも、死とは何なのでしょうか?
残された人は悲しみ、後悔で
苦しいのかもしれません。
この本は、宮川さんと母との親子関係、
父や兄、妻との家族関係などが
マンガで描かれているお話です。
早速、オススメポイントを紹介していきます。
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作品情報

書名 母を亡くした時、僕は遺骨を食べたいと思った
著者 宮川サトシ
出版社 新潮社
貢数 188

読んだ動機

とーさん
とーさん

・タイトルが読みたいと思わせた。

タイトルでの印象と
 表紙のイメージが違ったから。

 

本のあれこれ

タイトルに驚くが、ホラーではない

正直、タイトルを見てゾッとしました。

ですが、表紙を見て

とーさん
とーさん

この本は優しい親子関係が
描かれているのかな。

このように感じました。

【遺骨を食べたい】

この意味だけを考えると怖いですが・・・。

深く考えると、それぐらい親子関係が良く、

母が死んだことを受け入れられない心境が、

この言葉に表されているのだと思います。

生き返って欲しいではなく、食べたい。

わたしには宮川さんにとって母の死は、

人生で最も恐れていた出来事だったように感じました

亡くなってわかる母の偉大さ

宮川さんの母はがんで亡くなりました。

がんになる前まで、宮川さんは母に対して

素っ気なく話すことが多いようでした。

しかし、母ががんになったことで心境が変わりました。

以前、宮川さん自身が病気で入院したことがありました。

その時の母の心境と重ねていたのだと思います。

そこからは、ほぼ付きっきりで生活していました。

母が亡くなってからは、様々な思い出が

宮川さんに蘇ってきます。

もう母は生きていない。

亡くなってからわかる母の偉大さ。

受け止めきれない気持ちが強くなっていきました。

母の死後、家族関係の変化

宮川さんは父・兄ともに家族関係は良好でした。

父は母の死後、何も手につかない状態でした。

兄は近くに住んでいますが、母の死後は素っ気ない

母の死後、溝ができたように感じていました。

しかし、兄が母の死を後悔していることや、

針のついていない形見の腕時計を

使っていることを知りました。

誰もが母の死を悲しんでいる。

家族関係は再び戻っていきました。

妻との夫婦関係の変化

「仲良く手を繋いで散歩する夫婦」の写真

作者の妻とは母の闘病中に結婚した作者。

結婚の決め手は、病室でのある出来事がきっかけでした。

母はあることを内緒で妻に託していて、

一本の電話でそのことを知った宮川さん。

その電話が宮川さんの気持ちを変えるきっかけとなり、

夫婦関係の変化にも繋がりました。

母は、夫婦に何を残して亡くなっていったのか。

読んでみてのお楽しみです。

終わりに

わたしは夫婦関係は良好ですが、

はっきり言って親子関係は微妙です。

微妙だから地元から出てきた

といってもいいくらいです。

そんな両親もいつかは死を迎えます。

親子関係が微妙でも、きっと悲しくて

後悔するのだと思います。

親子・夫婦ともに死ぬまで後悔のないよう、

一日を大切に生きたいと思った作品でした。

映画化もされているので、

ぜひ、ご覧になってください。

 

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