この度、新川帆立さんの
【元彼の遺言状】を読みました。
第19回『このミステリーがすごい！』
大賞を受賞した
【三つ前の彼】という作品だよ。
主人公の元彼が、
「僕の全財産は殺した犯人に譲る」
といった遺言状を残して亡くなり、
元彼の友人の代理人として、
数百億の遺産を獲得すべく奔走する
長編ミステリー小説です。
この記事はこんな方におすすめです！
作品情報
著者 新川帆立
出版社 宝島社
貢数 322
単行本化にあたり、加筆修正。
フジテレビ系月9でドラマ化
2022年4月期に映像化。
綾瀬はるかさん、大泉洋さんなど
人気俳優さんが多数出演しています。
読んだ動機
表紙とあらすじを見て、
面白そうと感じたから。
読んで感じたこと
ドラマ・原作2つ楽しめる
ドラマでは綾瀬さん演じる剣持麗子と
大泉洋さん演じる篠田が中心となりますが、
原作では篠田はあまり出てきません。
ストーリーの展開も異なります。
ドラマ・原作で違う展開が楽しめますよ。
お金が全ての麗子が主人公
冒頭は彼氏からプロポーズされますが、
婚約指輪の値段が気に食わず別れてしまう。
また、人一倍結果を出したのに
ボーナスが昨年150万減で怒り、
事務所を辞めてしまう場面から始まります。
お金よりも大事なもの
そんななか、あらすじのように
友人の代理人を引き受けます。
なぜなら数百億の遺産の分け前が欲しいから。
そんな麗子が物語を通して
お金より大事なものは何かを知っていきます。
二転三転する謎解き
麗子は依頼人を犯人を仕立てあげようと
栄治の死因について調べていくわけですが・・。
その過程で物語が二転三転します。
大手製薬会社のいざこざ、
本当の犯人捜しのなかで起こる様々な出来事。
多くは言えませんが
整理しながら内容を進めていくと、
後に伏線回収ができ、面白いです！
スピーディーな展開
本作は7章に分かれ、物語が展開されます。
様々な出来事が麗子に起きますが、
濃密かつスピーディーに物語が進みます。
読み進めるうちに物語が進んでいき、
引き込まれるような展開になっています。
奇妙な遺言状の意味 本当の犯人は誰か・・ そして、遺産はどうなるか
奇妙な遺言状を残した栄治。
内容に奔放される森川家や麗子などの登場人物。
最後には遺言状の意味が明らかになります。
奇妙の裏に隠された本当の意味・・・
そして、本当の犯人は誰か。
遺産の行方はどうなるのか。
最後に驚くような結末になっています。
終わりに
内容が進むにつれ、ドキドキする作品でした。
犯人は誰だ、奇妙な遺言状はなにか、
遺産の行方はどうなるのか。
知りたくてドンドン読み進めてしまう作品です。
濃密でボリュームのある作品ですが、
非常に読みやすい内容になっています。
ぜひ、手に取って読んでみてください。
